頼希の諭告

raiki’s blog

卵を風穴小屋に入れると寒さでふ化が遅れ、年に何回も蚕を育てられる。

稲核地区に行くと、岩くずだらけの急な斜面にいくつも小屋が建っていた。
石室のような屋内は、夏なのにセ氏10度に満たない。
岩の隙間の小さな風穴から出てくる冷気を小屋に蓄えているのだ。
天然の冷蔵庫として、野菜や漬物の保存に利用されていた。
冷気の出るメカニズムは意外に単純だ。まず斜面に細長いトンネル状の空間ができる。
大きな岩が割れたり崖崩れが起きたりするケ ースが多く、富士山麓では溶岩が固まる際に空洞ができた。
冬にトンネル内の暖まった空気は軽くなり、上方の温風穴から吹き出す。
すると下方の冷風穴から外気が吸い込まれ、トンネル内の岩石が著しく冷却される。
夏でもトンネルは冷えたまま。
内部の空気は冷えて重くなり、今度は下方の冷風穴から吹き出すのだ。
夏に涼しいのが面白くて調べていくと、明治・大正期の養蚕にかかわる資料が見つかり、全国に約280カ所の風穴小屋があったことが分かった。
山の調査が仕事なので、折にふれ一つ一つを訪ねることにした。
資料には古い村落や集落までの記載しかない。
たいてい地元の古老に教えを請う。
近くまで行ってもやぶが深くて気づかず、6~7回通って探す羽目になったり、 草刈り機で掃除してもらったり。
遺跡探しのようなもので、見つけたときの喜びはひとしおだ。
稲核地区では宝永年間に風穴小屋で保存した漬物を松本藩主に献上したという記録が残る。
幕末には蚕の卵を保存し、ふ化の時期をコントロールする手法を始めていた。
蚕はふつう春にふ化する。
卵を風穴小屋に入れると寒さでふ化が遅れ、年に何回も蚕を育てられる。
この妙案は明治に入り全国に普及。
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